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黒字と赤字と資金繰り

投稿日: 2014年5月4日  | カテゴリ: 会社経営

 赤字とか黒字という言葉は、普通は損益計算書上から、利益がプラスかマイナスかということを意味していることになります。

 

 会社は利益を得ることを目的として設立されています。いわゆる営利企業です。つまり、「お金を稼ぐ」ことがその存在理由になります。会計上、損益が発生したタイミングでコストを計上する「発生主義」という考え方と、損益が実現したタイミングで売上を計上する「実現主義」という考え方が存在します。

 そして、これが経営と結びつき時に問題になるのが、ここで計上される「損益」は実際のお金の出入りとは必ずしも一致しません。

 

 実際に会社を経営するにあたって、モノやサービスの売買のタイミングには差があります。実際に販売後に入金があったり、前払いで払ってはじめてサービスが受けられたりというタイムラグが生じることがほとんどです。そのため、「計算上黒字なのに、お金が足りなくなってしまい、危険な状況」が生じます。

 

 これは、売上の入金のタイミングと、支払の実際の出金のタイミングにより手元の資金の増減が発生するためです。収入よりも支出の方が先行した場合、1年間を通してみれば利益がでていたとしても、手元にあるお金が足りない状況はいくらでも生じます。いわゆる資金ショートが発生します。

 

 実務上の黒字倒産には、売上の水増しや費用の過少計上などで会計的にもルール違反の処理をして黒字化しているけれど実態が赤字になっているというケースもあります。このような会社は、実態が把握できていない可能性がありますので、売上入金のタイミングと支払のタイミングをよほどきちんと管理していないと、倒産してしまう状況に陥ります。

 

 赤字会社では、継続的に会社を経営していくために必要な資金を通常の営業の中からまかなえない状況になっているので、不足部分は借入金や手形の割引などで資金繰りをつけることになります。場合によっては、固定費を減らすために、人員削減のようなこともする会社もあるでしょう。とはいえ借入金は会社にとっては債務となり、将来には返済しなければいけない性質の資金です。また、手形の割引とか裏書きは、一定の手数料を払って将来の収入を先にもらっている取引です。また、人員削減は、企業の重要な経営資源であるヒトを減らすことになります。人材を減らすことは、企業の体力を大変大きく奪うことになります。

 

 赤字が継続することは、会社の資金繰りに影響を及ぼすことなります。当然、資金が回らなくなると、それ以外の経営要素である、ヒトもモノも手に入らなかったり、劣化します。

 

 したがって、どんな規模の経営者といえでも、会計上の成果・結果に注目するだけでなく、資金の状況=資金繰りについても常に把握する必要があります。


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